自作飛行機を作りたくてFRPを始め、操縦するのに必用な三半規管と筋力を鍛えるために試作しました。お椀型の受け台も回転体もFRP製です。
FRP製品にはFRPのみで完結している物もありますが、構造物の1部として使われることもあります。特に、機械等の1部品として組み込まれていたり反対にFRP製品のなかに機械、装置を取り付けて全体とする物には組み込み相手との相性があり、形状、寸法等精密な成型技術が要求されます。これらを実現するには広範囲の技術力が必用となります。
このマシンの成功条件は回転体をいかに真球に近く、出来るだけ軽く作ることかということでした。
自前で加工した金属部品で作られた成型型や組み立て治具を駆使し#100、#230のガラスクロスのみで成型した回転体は予定をオーバーしたものの約19キロで仕上がり、このようにFRPの応用範囲を広げるべく機械とFRPの融合を実践しています。
FRP加工も機械加工も自己完結型なので特殊な製品の要望に対し極めて低いコストで提供できます。
FRPで成形したフレームを組んで球状の形にし、外側に車輪をつけました。中に人間が入り、体重移動することで回転するオリジナル運動器具です。
製品の重さは全体で38kg程度と軽量で、大人でしたら容易に回転させることができます。
球体を構成するフレームをどのようなパーツ構成にするか、フレームの成形はどのようにするのか、強度と軽量の両立をどのように実現するのか、など様々なノウハウが注ぎ込まれています。
FRPドレンの複数同時加工台
【 FRPドレン 】
戸建住宅でベランダの防水処理をFRPライニングで施すことがあり、排水のための継手はFRPドレンと呼ばれています。
量産するためにはそれぞれの専用治具、装置から自動機械まで備える必要があります。
ガラスマットの裁断から成形品のトリミングまでを機械化することは、コストカットのための必須条件ですが、FRPに限らず、特殊な部材に特殊な加工を必用とする場合でも、合理的かつ省力的に解決する治具、工具の設計・製作から自動装置の立案、設計、製造まで幅広く対応します。
ハンドレイアップ成形によるFRP加工でのコストダウン実現と「困った」を解決します。
当社は母型製作、成形型製作、ガラスマット裁断、積層、ハンドレイアップ成形、脱泡、脱型、トリミング、仕上げに至るまで、FRPのノウハウを蓄積しております。
それぞれの工程の加工について適切にアドバイスし、オリジナル工具、治具、加工機械の製作に対応しながら、お客様が望む最高の製品づくりをお手伝いします。
どの様な製品にも硬化時には収縮、曲り、反りなどが発生しますが、あらかじめ対策する必要があります。
たとえば、写真は電気配線のリード線の繰り出し装置に組み込まれる部品であるが、形状、寸法等正確さが要求されます。
母型は木材であるが、加工には機械加工用の旋盤による削りだしにも対応できます。型を作る場合、部材には木材、石膏等規制の材料にこだわらず、金属、ゴム、粘土、スチロール、ウレタン、シリコーンなど考えられる全ての素材を応用して、その加工も金属加工用の機械等を用いて品質の維持に応えます。単純な量産品から複雑困難なものまで、型作りから製品まで、一貫して対応いたします。
機械カバー成形ための母型